前略、セチガラ山より。

ブービンとか呼ばれている人の日々の世知辛いアレ

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ことの顛末をかいつまんで説明すると、ライフハッカーの書籍紹介連載にてトンデモ系とみられる書籍が紹介され、Webな界隈の人たちの熱がこみ上げた結果、ライフハッカーが当該記事を削除してページは404へ。という流れ。

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で、この流れをTwitterなんかも含めてちょいちょい見ていたのですが、どうやら書き手に連絡がないまま、記事が削除されてしまったようです。そんなことが書いてあった投稿ももはや削除されてしまっていて、それで404となっていました。Web界隈の人の熱はライフハッカーというWebメディアとライターに向けられているようです。

僕はエディターなのでちょっと違う感想持ちました。そこに編集者がいない感じが気になったんです。




メディアに掲載されたものの責任はライターさんにはなく、最終的な責任は媒体の編集が負います。その親分が編集長とかだったりします。そのネタがはねればライターさんの手柄、そのネタがトラぶればそれは編集が引き受けます。俺らがいるんだから、ライターさんたちは思い切り行け! ……とずっと思ってたけど、最近はちょっと違うのかもしれません。

この件でいうならそこに編集はいなくて、責め苦も含めてライターさんが背負う形になっています。打って守れて走れるような人なんてあまりいません。だから編集が必要なんじゃろな、とぼわっと頭の中にあった前提条件がゆらいだ気がしました。

メディアはたまに、とんでもないものを掲載してしまうことがあります。ラピッドなこの世界では、それは避けられない気がしています。最初の読者であるエディターはその記事をどう捉えたのか? もしかすると出す意義があると思って出したのかもしれません。

だけど、ほどなくして記事が燃えました。出す側としてはちょっと冷やっとする瞬間です。大丈夫だと思ってたけど。。。ヤバい、とりあえず消そう! みたいな。

と、いう流れなのかは知らないのですが、勝手に想像しました。

そんな記事が出てしまったとして、自分が現場ならどうしたかな? ←ちょっと意識高くて気持ちが悪いですが、対応を考えてみるのもいいかなと。

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photo by Zeusandhera

状況を把握したらまず、それを書き手に伝えて情報を共有して意見を聞く。同時に自分の方針も伝える。この場合ならまず、燃えているため編集部で情報を収集しているところであると一言入れて、サイトトップに上がっている場合はそこに表示しないようにする。記事は消さない。署名がある記事なら書き手の署名から編集部の署名などに変える。

不用意に燃え広がり誤解が広がるのを避けるのと、読者にちゃんと説明する意志があること見せる。理想を言えばこのタイミングぐらいまでに書き手とは話がついている。まず書き手の人に責任がないということ明確にする。掲載は僕らが責任を負うから。その上で読者の意見についてどう対応するかをやりとりする。一方で編集チーム側でも対応を協議する。

意見がまとまったら、それを当該記事に編集長の名前や編集担当の名前で書く。記事の当初の内容について消すかどうかは判断が分かれるところ。404にするのは断固反対する。

自分の理想は、上書きせずに打ち消し線で全文残す。読者にとって経緯をみせて批判を編集側が引き受ける形をとりたい。日頃から誠意を見せていなければおそらく全てがネガティブに受け取られる。けれどこういうときに日頃の行動の結果が出る。ミスったらゴメン、読者とはそう言える関係でいたい。

書き手にも対応を報告する。会社組織ならメディアチーム以外にも経緯報告が必要だと思う。営業とか広告担当とか社長などに。

書き手が落ち込みきっているようだったら会いに行く。不誠実な対応の書き手(そういう人はそもそも付き合わないけどw)ならばそこで、今後を伝える。ミスなら次のネタの話をする。とにかく書き手が手を止める状況にはさせない。

数日すれば、おそらく状況は収束に向かっているはず。それでも燃え広がっているなら(たぶんそんなことはない)、このテーマで別の編集記事を出し、むしろ読者と共有して考えるテーマにする。識者に書いてもらうのもいいし、イベントをやるのもいいかもしれない。



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photo by CHRISTOPHER DOMBRES



以上です。実際こんな風にはいかないですよ、いろいろな要素がからみあっていたりするものなので。でも避難訓練みたいなものは必要かなと。お粗末さまでした。



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