前略、セチガラ山より。

ブービンとか呼ばれている人の日々の世知辛いアレ

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古本屋さんで見つけた本がすごく面白かったので紹介します。本自体の内容とバランスもさることながら、矢沢永吉糸井重里のインタビューに感動しました。


 


話は就職に関するものですが、いわゆる就職ノウハウ本ではなく、働くことや、大切にしているものについての本です。


矢沢栄吉世代ではないので、自宅にあるキャロル解散ライブのLPでしかすごさは分かりません。どちらかというと、モノマネ芸人をきっかけに矢沢っぽさを知っている世代です。このインタビューは心の中にあった矢沢感のようなものが、良い意味で崩れていきます。


 


インタビューの中で矢沢永吉は、自分の生き方を非常に強い上昇志向をベースに、簡単に言えば大振りで「矢沢」という人生に挑んでいると話しています。 


これに糸井重里が、当時の就職を希望する若者は本来の力を発揮にできずにいる、と水を向けます。


矢沢永吉は、上昇志向のない若者たちの「プライベートを大事にしたい、会社に束縛されたくない」といった言葉にそれも1つの人生だと前置きした上で、40才や50才になってもそのスタンスで続けられるのか? と疑問を投げかけます。


そして、以下のコメント。引用します。


 



 (40、50才になって)「わたしたちグレイトだったね」って、間違いはないと言い切れる? その人は俺に言うかもしれない。「放っておいて、自分の人生だから」。そう言われると、俺も、もうこの歳だから、いろんな生きかたを見てきてるし、いろんな生きかたがあっていいと思う。でもね、ただひとつだけ、僕が思うこと。これは、ただのポリシー、僕の持論だと思って聞いて欲しい。僕はこういう人間だからという意味であえて言うけど、「それを絶対あとで、人のせいにしちゃダメだよ」というのは、言っておきたい。あとで、国のせいにしたり、まわりのせいにしたり。わかる? これはダメだよって。これは約束違反だからねって。それは彼らにだけ言っているわけじゃなくて、俺、自分にも言ってるの。後で自分の生きかたに対して公開しちゃダメだよ、と思ってる。その上で、いろんな生きかたがあって、いいんじゃないかなと思ってるのね。いろんな生きかたがあっていいよ。自分の時間を大事にするのもわかるよ。わかるけど、将来結婚するかもしれないでしょ。子どもができるかもしれないでしょ。子どもができたら、金かかるよ。それでも、そのスタンス変えないんだったら、それも立派なひとつの生きかただと思う。だけど、条件は人のせいにしちゃダメだよ。まわりのせいにしちゃダメだよ。そして、今、言ったことは俺もそっくりそのまま、自分に問いかけるから。



 


矢沢永吉は、自分で決めて、生き方を人のせいにしちゃダメだと言います。インタビューの中で矢沢栄吉は、彼についてほぼ知らない自分でもおもわず「永ちゃん、かっけー!」とうなってしまうような気持ち良い覚悟を語ってくれています。


感動しました。知らなかったけど、きっとこの本はヒットした本に違いない、そう思います。


それ以外のインタビューは、河野晴樹、しりあがり寿金井壽宏。間にTHE GREAT FREEこと、板尾創路ピエール瀧天久聖一、浜野謙太らの座談会、みうらじゅんのアレな感じの取材ものが入っています。なんだかすごく元気になりました。


 



新装版 ほぼ日の就職論「はたらきたい。」 (ほぼ日ブックス)

 



 


 


 


 


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